唾液の持つ緩衝能が歯の脱灰を阻止していることを調べた研究です。

被験者から採取した刺激唾液と、オレンジジュース(pH3.8)の割合が1:30、1:15、1:10、1:5となるように調整した15mlの溶液に牛歯を24時間浸して脱灰の程度を調べました。脱灰の程度は定量的光誘起蛍光法(QLF)で調べました。その結果、唾液は低pH飲料によるエナメル質の脱灰を抑制していることが明らかとなりました。 ジュースを飲んだ後の口腔内pHの変動が動画で示されていますが、脱灰から歯を守っていることが、実験的に明らかになりました。