ステファンカーブとは1945年プラーク中の細菌が糖を消費する現象を㏗ でとらえたものです。以来う蝕予防のバイブルとなって利用されています。唾液緩衝能には唾液㏗を維持する働きがあり、酸産生による㏗の下降を抑える働きがあります。しかし、唾液中重炭酸塩濃度は刺激唾液中に多く、安静時唾液では少ないことが知られています。したがってヒト1日のうちで口腔内は圧倒的に長く(約16時間)安静時唾液の状態に置かれているにもかかわらず、安静時唾液緩衝能は低い状態にあることが推測されます。
本研究の目的はステファンカーブの現象を利用して、安静時唾液と刺激唾液の緩衝能の差を明らかにすることです。