う蝕が好発しやすい部位がある、歯石ができやすい部位がある、う蝕は舌側面より唇側面に多い、哺乳瓶う蝕は上顎前歯部唇面に発生する・・・など、口腔内は部位によって色々特徴があります。狭い口腔なのに一体どうしてなのでしょう。
片側耳下腺開口部より耳下腺唾液をカニューレで採取し、反対側上顎第一大臼歯頬側面にpHセンサーを設置し、舌先に酸刺激をすると、耳下腺唾液が上昇するにつれてそれにやや遅れてpHが上昇していくことを初めて同時にとらえることが出来ました。そして、上顎中切歯唇側面、上顎第一大臼歯頬側面、下顎中切歯舌側面の三か所では、安静時、刺激時のpHに差があることが示されました。